出流山満願寺は、栃木県栃木市出流町の山間にある
真言宗智山派の寺院です。寺伝によれば、
修験の行者・役小角が「観音の霊窟」を見出し、
天平神護元年(765年)に、後に日光山を開いた
勝道上人によって開山されたと伝えられています。
弘仁11年(820年)には、勝道上人の徳を慕った
弘法大師空海が当山を参詣し、山中の銘木を用いて
本尊の千手観世音菩薩を造立したと伝わります。
勝道上人の出生にも伝説が残り、下野国司の妻が
出流の観音の霊窟に籠って祈願し授かった子が
後の勝道上人になったといわれています。
本堂(大御堂)は応安元年(1368年)に
足利義満の寄進で建立されましたが、
元文5年(1740年)の大火で焼失しました。
現在の大御堂は明和元年(1764年)に再建されたもので、
筑波山大御堂・奈良興福寺大御堂と並び
「日本三御堂」の一つに数えられています。
幕末の慶応3年(1867年)には、尊王攘夷を唱える
志士の一団が当山で挙兵する「出流山事件」が起こり、
戊辰戦争開戦の一因になったとされています。
- 坂東三十三観音霊場第17番札所で「出流観音」の通称で親しまれる
- 奥之院の鍾乳洞には天然の十一面観世音菩薩の姿が浮かび、子授け・安産・子育ての観音として信仰される
- 奥之院までは山道を約1.5km(片道20~30分)、大悲の滝を過ぎて石段を上る。歩きやすい靴が推奨される
- 大悲の滝では滝行体験(要予約)、境内では座禅(阿字観、要予約)も体験できる
- 本堂(大御堂)は「日本三御堂」の一つとされる栃木県指定有形文化財
- 仁王門は栃木市指定文化財で、仁王尊像は室町時代の作と伝わる
- 参道周辺には出流そばの名店が軒を連ね、参拝と合わせて味わうのが定番
- 紅葉・新緑の名所としても知られ、秋は特に賑わう
基本データ
| 名称 | 満願寺(まんがんじ) |
|---|---|
| 別名・愛称 | 出流観音 |
| 正式名称 | 出流山満願寺(いずるさん まんがんじ) |
| 山号 | 出流山(いずるさん) |
| 院号 | – |
| 宗派 | 真言宗智山派 |
| 寺格 | – |
| 創建 | 天平神護元年(西暦765年) |
| 本尊 | 千手観世音菩薩 |
| 開山 | 勝道上人 |
| 開基 | – |
施設情報
| 住所 | 〒328-0206 栃木県栃木市出流町288 |
|---|---|
| TEL | 0282-31-1717 |
| 駐車場 | あり(無料、約50台) |
| 最寄り駅 | JR両毛線・東武日光線「栃木駅」よりふれあいバス寺尾線で約60~70分、終点「出流観音」下車徒歩約10分 |
| 公式サイト | https://idurusan.com/ |
| 見どころ | ・仁王門(栃木市指定文化財) ・本堂(大御堂、栃木県指定有形文化財) ・大悲の滝 ・奥之院(鍾乳洞) |
地図
近隣の観光スポット
- 蔵の街並み(蔵の街とちぎ)(黒壁の蔵と巴波川の舟運景観が残るエリア)(栃木市)
- 太平山神社(あじさい坂で知られる神社)(栃木市)
- 岩舟山高勝寺(日本三大地蔵の一つとされる子授け地蔵信仰の寺)(栃木市)
- 三毳山(カタクリの群生地として知られるハイキングスポット)(栃木市・佐野市)
- 星野自然村(森の中のキャンプ・BBQ施設)(栃木市)
- 出流そば店群(満願寺参道沿いの老舗そば店)(栃木市)
- 大平山(あじさい坂やぶどう団地で知られる山)(栃木市)

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