稲佐神社は、佐賀県杵島郡白石町辺田に鎮座する古社で、
旧社格は県社、杵島郡東部・白石諸郷の総鎮守として古くから篤い信仰を集めてきました。
社伝によれば、天地開闢の頃に五十猛命を祀ったことに始まり、
飛鳥時代に百済から渡来した阿佐王子(聖明王の子)が当地に居を定め、
稲佐大神とともに両親(聖明王とその妃)を合祀したと伝えられ、
阿佐王子の没後にはご本人も合祀されました。
平安時代には弘法大師空海により稲佐山泰平寺が開かれ、
その鎮守神として「稲佐大明神」と称えられ、真言寺十六坊と呼ばれる一大霊所として栄えました。
正史への登場も古く、『日本三代実録』貞観3年(861年)8月24日条に
「肥前国正六位上稲佐神に従五位下を授く」と記され、
仁和元年(885年)には従五位上に昇叙された国史見在社です。
中世以降は龍造寺氏・鍋島氏の保護を受けて発展し、
現在の本殿は享保6年(1721年)、楼門は享保9年(1724年)に再建されたものです。
境内には樹齢600年を超える4株の大楠がそびえ、うち2株は佐賀県指定天然記念物。
また石造肥前鳥居は佐賀県指定重要文化財に指定されており、
神仏習合の歴史を色濃く残す霊地として崇敬を集めています。
毎年10月19日の秋季例祭では、建久7年(1196年)に地頭・白石五郎道益が始めたと伝わる
流鏑馬神事が奉納されます。
- 『日本三代実録』に貞観3年(861年)授位の記載がある国史見在社・旧県社
- 杵島郡東部・白石諸郷の総鎮守として古くから崇敬される古社
- 御祭神は五十猛命を主神とし、百済の聖明王・阿佐王子親子を合祀
- 飛鳥時代に百済より渡来した阿佐王子ゆかりの地という伝承
- 平安時代に空海が稲佐山泰平寺を開き、神仏習合の一大霊所として栄えた
- 現在の本殿は享保6年(1721年)、楼門は享保9年(1724年)の再建
- 境内の楠4株は樹齢600年超、うち2株が佐賀県指定天然記念物
- 石造肥前鳥居は佐賀県指定重要文化財に指定
- 秋季例祭(10月19日)では建久7年(1196年)起源の流鏑馬を奉納
- 境内に御嶽・八幡・天満・稲荷・忠霊の各境内社が鎮座
基本データ
| 名称 | 稲佐神社(いなさじんじゃ) |
|---|---|
| 別名・愛称 | 稲佐大明神(旧称) |
| 社格 | 旧県社、国史見在社(稲佐雄神) |
| 御祭神 | 五十猛命(いそたけるのみこと) 天神・女神 【合祀】聖明王(百済王) 阿佐太子(あさのおうじ) |
| 創建 | 不詳(『三代実録』に貞観3年/861年授位の記載) |
| 例祭 | 10月19日(秋季例祭・流鏑馬奉納) 2月28日(祈年祭) 12月3日(新穀感謝祭) |
| 系列 | 神仏習合(真言宗) |
施設情報
| 住所 | 〒849-1206 佐賀県杵島郡白石町大字辺田2925 |
|---|---|
| TEL | 0954-65-2177 |
| 駐車場 | あり(無料・約50台) |
| 最寄り駅 | ・JR長崎本線「肥前竜王駅」よりタクシーで約5分 ・長崎自動車道「武雄北方IC」より車で約15分 |
| 公式サイト | https://www.town.shiroishi.lg.jp/kanko/kanjiru/_4030.html (白石町公式サイト紹介ページ) |
| 見どころ | ・本殿(享保6年/1721年再建) ・楼門(享保9年/1724年建立) ・石造肥前鳥居(佐賀県指定重要文化財) ・大楠4株(樹齢600年超・うち2株が佐賀県指定天然記念物) ・秋季例祭の流鏑馬神事(10月19日) ・かけ参り(2月10~20日頃の伝統行事) ・境内社(御嶽・八幡・天満・稲荷・忠霊の各社) ・神仏習合の名残を伝える境内の佇まい |
地図
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