金峯神社は、奈良県吉野郡吉野町吉野山の「奥千本」と呼ばれる最奥部、
青根ヶ峰のそばにひっそりと佇む古社で、創建年代は不詳ながら延喜式神名帳に
名神大社として記載される由緒ある式内社です。
御祭神は金山毘古命(かなやまひこのみこと)で、
生物の枯死を防ぐ神として、また金峯山(吉野山から大峯山上ヶ岳一帯の総称)の地主神・
黄金の鉱脈を司る神として古くから篤い信仰を集めてきました。
中世以降は修験道の重要な行場として知られ、多くの修験者がここで修行を積みました。
平安時代には藤原道長が寛弘4年(1007年)に金峯山詣でを行い、
自筆の経典を納めた金銅製の経筒を埋納した記録が『御堂関白記』『栄華物語』に残されており、
この経筒(国宝・金銅藤原道長経筒)は当社旧蔵の貴重な文化財として知られています。
境内には源義経が文治元年(1185年)に追手から逃れるため屋根を蹴破って身を隠したと伝わる
「義経隠れ塔(蹴抜の塔)」があり、現在の建物は大正時代の再建です。
2004年7月、ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として登録されています。
- 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」構成資産の延喜式内名神大社
- 御祭神は金山毘古命(金峯山の地主神・黄金の神)
- 吉野山の最奥部「奥千本」(標高約750m)に鎮座する秘境の古社
- 修験道の聖地として藤原道長も参詣、国宝「金銅藤原道長経筒」を旧蔵
- 源義経が屋根を蹴破って逃れたという「義経隠れ塔(蹴抜の塔)」が現存
- 義経隠れ塔の内部見学は9:00~15:00、要予約(大人300円・小人150円)
- 奥千本からは西行庵・苔清水へ続く修験の道のスタート地点でもある
- 春は山桜、秋は紅葉が美しい高地の名所
- 駐車場はなく、奥千本口バス停から徒歩約8分の山道を登る必要あり
基本データ
| 名称 | 金峯神社(きんぷ じんじゃ) |
|---|---|
| 別名・愛称 | 金精明神(こんしょうみょうじん) |
| 社格 | 式内社(名神大)、旧郷社 |
| 御祭神 | 金山毘古命(かなやまひこのみこと) |
| 創建 | 不詳 |
| 例祭 | 10月第3日曜日 |
| 系列 | – |
施設情報
| 住所 | 〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山1651 |
|---|---|
| TEL | 0746-32-3012 |
| 駐車場 | なし(奥千本口バス停付近の利用、または下千本駐車場から登山) |
| 最寄り駅 | ・近鉄吉野線「吉野駅」より吉野山ロープウェイで「吉野山駅」へ(約3分)、吉野大峯ケーブル自動車「奥千本口」行きバスに乗り換え約20分、終点「奥千本口」下車徒歩約8分 ・近鉄「吉野駅」よりタクシーで約30分(奥千本口まで) |
| 公式サイト | https://yoshinoyama-kankou.com/temples/金峯神社/ (吉野山観光協会サイト) |
| 見どころ | ・拝殿と社殿(奥千本の山中に佇む静謐な境内) ・義経隠れ塔(蹴抜の塔/要予約で内部見学可) ・国宝「金銅藤原道長経筒」を埋納した経塚(経筒は京都国立博物館に寄託) ・修験道の修行場としての荘厳な雰囲気 ・春の山桜と秋の紅葉 ・西行庵・苔清水への登山道の入口 |
地図
近隣の観光スポット
- 西行庵(西行法師が約3年隠棲した奥千本の草庵跡)(吉野町)
- 苔清水(西行法師が愛したと伝わる清水)(吉野町)
- 吉野水分神社(世界遺産・子守明神として知られる桃山様式の社殿)(吉野町)
- 高城山展望台(上千本エリアの紅葉名所、吉野山を一望)(吉野町)
- 金峯山寺(世界遺産・修験道の総本山、国宝蔵王堂)(吉野町)
- 吉水神社(世界遺産・後醍醐天皇行宮跡、一目千本の桜の名所)(吉野町)
- 勝手神社(吉野山の中千本に鎮座、義経・静御前ゆかりの社)(吉野町)
- 如意輪寺(後醍醐天皇勅願寺、楠木正行ゆかりの寺)(吉野町)
- 竹林院群芳園(吉野山の老舗旅館、千利休作と伝わる庭園)(吉野町)
- 吉野山ロープウェイ(日本最古の現役ロープウェイ、近代化産業遺産)(吉野町)
- 大峯山寺(修験道の根本道場、山上ヶ岳山頂、女人禁制)(天川村)

コメント