[石川県中能登町] 伊須流岐比古神社（いするぎひこ じんじゃ）

石川県鹿島郡中能登町の石動山（せきどうさん）山頂近くに鎮座する伊須流岐比古神社は、
能登半島における信仰の歴史を今に伝える古社です。

その創建は、神代まで遡るとされる大変古い由緒を持ち、主祭神として伊須流岐比古神を祀り、
古くから五穀豊穣や家内安全の守護神として地域の人々の信仰を集めてきました。

特に重要なのは、中世において神仏習合の聖地として発展した点であり、
山頂には当神社と一体となった一大修験道場「天平寺」が存在し、
北陸地方の宗教・文化の中心地として強大な勢力を誇りました。

一時は数千人の僧兵を抱え、石動山の伽藍は広大な宗教都市を形成していましたが、
戦国時代の織田信長による焼き討ちなどでその勢いを失いました。

現在は静けさに包まれた境内には、国の史跡に指定された往時の隆盛を示す石垣や坊跡が残り、
当時の歴史的な重みを伝えています。

標高約564メートルの山頂からは、天候によっては富山湾や立山連峰まで見渡すことができ、
その神秘的な雰囲気からパワースポットとしても参拝者が訪れています。

基本データ

施設情報

地図

近隣の観光スポット

• 石動山パノラマ展望台（中能登町）
• 石動山旧観坊（中能登町）
• 能登國二宮 天日陰比咩神社（中能登町）
• 長坂の棚田（富山県氷見市）