千葉県長生郡長南町にある笠森寺は、
坂東三十三観音霊場の第三十一番札所であり
「笠森観音」として広く親しまれる天台宗の古刹です。
寺伝によれば、延暦3年(784年)に伝教大師・最澄が十一面観音菩薩を刻み、
安置したことが開基とされています。
最大の特徴は、大岩の上にそびえ立つ観音堂(国の重要文化財)で、
その建築様式は日本唯一の「四方懸造(しほうかけづくり)」です。
これは京都の清水寺の「清水の舞台」と同じ懸造りを、四方すべてで行っている特異な構造です。
観音堂は高さ約15mの柱61本に支えられており、
75段の急な階段を登った回廊からは房総の山々を一望できます。
また、境内一帯は暖帯性照葉樹林の「笠森寺自然林」として国の天然記念物に指定されており、
豊かな自然に囲まれた霊場です。
- 坂東三十三観音霊場の第31番札所
- 大岩の上にそびえ立つ観音堂が有名
- 観音堂は日本唯一の四方懸造(しほうかけづくり)となっている
- 境内一帯は暖帯性照葉樹林の「笠森寺自然林」として国の天然記念物に指定されている
基本データ
| 名称 | 大悲山 笠森寺(だいひざん かさもりでら) |
|---|---|
| 別名・愛称 | 笠森観音 |
| 正式名称 | 大悲山 楠光院 笠森寺 (だいひざん なんこういん かさもりでら) |
| 山号 | 大悲山(だいひざん) |
| 院号 | 楠光院(なんこういん) |
| 宗派 | 天台宗 |
| 寺格 | 別格大本山 |
| 創建 | 延暦3年(784年) |
| 本尊 | 十一面観世音菩薩 |
| 開山 | – |
| 開基 | 最澄 |
施設情報
| 住所 | 〒297-0125 千葉県長生郡長南町笠森302 |
|---|---|
| TEL | 0475-46-0536 |
| 駐車場 | 無料駐車場あり(普通車50台) |
| 最寄り駅 | ・小港鉄道「上総牛久」駅 タクシーで12分 ・JR外房線「茂原」駅 タクシーで20分 |
| 公式サイト | https://kasamori-ji.or.jp/ |
| 見どころ | 二天門、観音堂(重要文化財)、上総最古の芭蕉句碑 |
地図
近隣の観光スポット
- 長福寿寺 (長南町)
- ながら温泉 (長柄町)
- サユリワールド (市原市)
- 市原ぞうの国 (市原市)
- 市原湖畔美術館 (市原市)
- 高滝ダム (高滝湖) (市原市)
- 野見金公園 (長南町)
- 熊野の清水公園 (長南町)
- 長福寿寺 (長南町)
- 史跡長柄横穴群 (長柄町)
- 長南町郷土資料館 (長南町)
- 長南城跡太鼓森 (長南町)
- 能満寺古墳 (長南町)


コメント