飯田市座光寺にある元善光寺は、長野市の善光寺と並び称される古刹です。
伝承によれば、善光寺の本尊である一光三尊阿弥陀如来が最初にお祀りされた地とされています。
推古天皇十年(602年)、信濃国司の従者であった本田善光(ほんだ よしあき)が
難波の堀江で拾い上げた仏像を、まずこの地に安置したことが起源です。
そのため、「善光寺だけでは片詣り」とされ、
長野の善光寺と合わせて両方お参りすることが古来より信仰されています。
境内には、善光が仏像を納めたとされる御堂の跡や、善光が掘ったとされる善光の掘り井戸など、
創建の由来にまつわる史跡が残っています。
特に、お戒壇巡りの代わりとされる善光の足跡の石は、
踏むことで極楽浄土への道が開かれると信仰されています。
- 善光寺本尊発祥の地であり、長野市の善光寺の本尊が最初に安置された場所であると伝わる
- 長野市の善光寺だけを参拝するのは「片詣り」とされ、当寺と合わせてお参りする「両詣り」が古くからの慣わしとなっている
- 本尊を奉納したとされる本田善光にまつわる「御堂の跡」や「善光の掘り井戸」などが見どころ
- 善光が踏んだとされる足跡の石があり、これを踏むことで極楽往生が叶うと言われる
- 元善光寺と名付けられる以前は「如来寺」という寺名であった
- 門前町にある「座光寺まんじゅう」「元善光寺まんじゅう」が名物
- 開運の錠前守(じょうまえまもり)が人気
基本データ
| 名称 | 元善光寺(もとぜんこうじ) |
|---|---|
| 別名・愛称 | 如来寺(にょらいじ) |
| 正式名称 | 定額山 元善光寺(じょうがくざん もとぜんこうじ) |
| 山号 | 定額山(じょうがくざん) |
| 院号 | – |
| 宗派 | 天台宗 |
| 寺格 | – |
| 創建 | 推古天皇10年(602年) |
| 本尊 | 善光寺如来 |
| 開山 | – |
| 開基 | 本多(本田)善光 |
施設情報
| 住所 | 〒395-0001 長野県飯田市座光寺2638 |
|---|---|
| TEL | 0265-23-2525 |
| 駐車場 | 無料駐車場あり(普通車100台) ※6か所ある駐車場の合計台数 |
| 最寄り駅 | ・JR飯田線「元善光寺」駅 徒歩7分 |
| 公式サイト | https://motozenkoji.jp/ |
| 見どころ | 本堂、宝物殿、平和の鐘、平和殿、御堂の跡、善光の掘り井戸 |
地図
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