[沖縄県那覇市] 末吉宮（すえよしぐう）

那覇市首里末吉町に鎮座する末吉宮は、
かつて琉球王府によって最高の格式を与えられた「琉球八社」の一つであり、
王国の国家鎮護の祈願所でした。

最大の特徴は、標高約130メートルの丘陵上、
サンゴ石灰岩の岩壁の上に建てられた独特の立地です。
長い石段を登り切った先に社殿があるため、
参拝路は俗世から離れた静謐な雰囲気に包まれています。

主祭神は熊野権現で、首里城の北の守り神としても信仰されました。
社殿は、沖縄戦で大きな被害を受けましたが復元され、
その本殿は現在、国指定重要文化財に指定されています。

鮮やかな朱塗りの社殿は、本土の寺社建築と琉球の要素が融合した
権現造を基調とし、琉球王国の歴史と文化を色濃く伝える貴重な遺構となっています。

基本データ

施設情報

地図

近隣の観光スポット

• 末吉公園（那覇市）：末吉宮の境内を含む広大な都市公園で、豊かな自然や散策路を楽しむことができます。
• 首里城公園（那覇市）：琉球王国の王城であった首里城の跡地で、正殿などの主要な建物が復元され、周辺を含めて世界遺産に登録されています。
• 玉陵（たまうどぅん）（那覇市）：首里城の近くにある、琉球王国の歴代国王の陵墓です。世界遺産に登録されています。
• 識名園（那覇市）：琉球王家最大の別邸であり、国王が外国使臣をもてなす際に利用された、世界遺産に登録されている庭園です。
• 金城町石畳道（那覇市）：首里城から続く、琉球石灰岩を敷き詰めた風情ある坂道です。
• 円覚寺跡（那覇市）：首里城の近くにあった臨済宗の寺院の跡で、国の重要文化財に指定されている石造りの放生橋などが残っています。
• 沖縄県立博物館・美術館（那覇市）：沖縄の歴史、文化、自然などをテーマにした展示を行っています。