大寶寺は、愛媛県上浮穴郡久万高原町菅生に所在する真言宗豊山派の寺院で、
菅生山 大覚院と号し、四国八十八ヶ所霊場第44番札所です。
その縁起は古く、大和朝廷の時代に百済から来朝した聖僧が携えてきた
十一面観音像をこの山中に安置したことに始まると伝えられます。
大宝元年(701年)、安芸国(現在の広島県)からこの地を訪れた
明神右京・隼人という兄弟の狩人が、菅草の中にあった十一面観音像を見つけ、
草庵を結んでこの尊像を祀りました。
これを聞かれた文武天皇は勅命を発して堂宇を建立させ、
時の元号にちなんで「大寶寺」と号させたと伝わります。
弘仁13年(822年)、弘法大師空海が来錫して密教を修法し、
四国八十八ヶ所霊場の中札所(44番目で全体のほぼ中間)と定め、
これを機に宗派を天台宗から真言宗に改めました。
境内には樹齢数百年に及ぶ杉や桧の老樹が林立し、
深山幽谷の趣を漂わせる「霊場らしい霊場」として知られています。
四国遍路の道のりのちょうど折り返し地点にあたることから
「中札所(なかふだしょ)」と呼ばれ、結願に向けて気持ちを新たにする節目の寺でもあります。
- 四国八十八ヶ所霊場第44番札所で、巡礼の折り返し地点「中札所(なかふだしょ)」と称される
- 大宝元年(701年)創建と伝わる古刹で、現在の元号と同じ「大寶」を寺号とする
- 本尊は十一面観世音菩薩で、国指定重要文化財の木造十一面観音坐像を所蔵
- 標高約490mの高原に位置し、境内には樹齢数百年の杉・桧の巨樹が立ち並ぶ
- 紅葉の名所としても知られ、秋には荘厳な伽藍と紅葉のコントラストが美しい
- 駐車場から本堂まで杉並木の参道を約10分歩く、山岳霊場の趣を強く残す
- 仁王門には大きなわらじが奉納され、健脚祈願のスポットとなっている
- 松山市内から峠を越えてアクセスする山岳遍路コースの中核となる札所
基本データ
| 名称 | 菅生山 大寶寺(すごうざん だいほうじ) |
|---|---|
| 別名・愛称 | – |
| 正式名称 | 菅生山 大覚院 大寶寺 (すごうざん だいかくいん だいほうじ) |
| 山号 | 菅生山(すごうざん) |
| 院号 | 大覚院(だいかくいん) |
| 宗派 | 真言宗豊山派 |
| 寺格 | – |
| 創建 | 大宝元年(701年) |
| 本尊 | 十一面観世音菩薩 |
| 開山 | 明神右京・隼人兄弟(伝) |
| 開基 | 文武天皇(勅願) |
施設情報
| 住所 | 〒791-1205 愛媛県上浮穴郡久万高原町菅生2−1173−2 |
|---|---|
| TEL | 0892-21-0044 |
| 駐車場 | 無料駐車場あり(普通車20台) ※本堂までは駐車場から徒歩約10分 |
| 最寄り駅 | JR予讃線「松山」駅 タクシーで60分 |
| 公式サイト | https://88shikokuhenro.jp/44daihoji/ (四国八十八ヶ所霊場会サイト) |
| 見どころ | ・樹齢数百年の杉並木が続く荘厳な参道 ・仁王門に奉納された大わらじ(健脚祈願) ・本堂・大師堂と巨大な石塔 ・国指定重要文化財「木造十一面観音坐像」(収蔵庫安置) ・秋の紅葉と境内の苔むした石仏群 |
地図
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