一宮神社は、徳島県徳島市一宮町西丁に鎮座する古社で、
式内大社・阿波国一宮の「天石門別八倉比売神社」の論社の一つです。
延長5年(927年)成立の『延喜式』神名帳に名が見えることから、
約1100年前にはすでに存在していたことが推測されます。
元来の阿波国一宮は神山町の上一宮大粟神社でしたが、
参拝に不便であったため平安時代後期に国府の近くに分祠が作られ、
これが一宮神社となったと伝えられています。
中世には隣接する一宮城(小笠原氏の居城)と一体となり、
南北朝時代以降は一宮城主の一宮氏が大宮司として祭祀を司りました。
戦国時代の天正の陣では主戦場となり一帯が焼け野原になりましたが、
江戸時代初期に阿波三代藩主・蜂須賀光隆によりいち早く復興され、
徳島藩主蜂須賀氏から深く崇敬を受けました。
神社の前には四国八十八ヶ所霊場第十三番札所・大日寺が道路を挟んで鎮座しており、
明治初年の神仏分離以前は当社が札所、大日寺がその別当寺・納経所として機能していました。
現在の本殿は寛永7年(1630年)建立の三間社流造、正面千鳥破風付・銅板葺で、
唐破風造の向拝には極彩色の彫刻が施され、国の重要文化財に指定されています。
- 式内大社・阿波国一宮「天石門別八倉比売神社」の論社の一つ
- 御祭神は大宜都比売命(天石門別八倉比売命)で、衣食・農業・商業・縁結びの神
- 元の一宮・上一宮大粟神社(神山町)の分祠として平安時代後期に勧請
- 南北朝時代以降は一宮城主・一宮氏が大宮司として祭祀を司った
- 戦国時代の天正の陣で焼失、江戸初期に阿波藩主蜂須賀光隆により再興
- 本殿は寛永7年(1630年)建立、三間社流造で国指定重要文化財
- 向拝の極彩色彫刻が美しく、江戸初期の建築技術を伝える
- 明治初期の神仏分離以前は四国霊場十三番札所であり、大日寺が別当寺
- とくしま市民遺産に選定されている
基本データ
| 名称 | 一宮神社(いちのみやじんじゃ) |
|---|---|
| 別名・愛称 | 一宮大明神/元・阿波国一宮 |
| 社格 | 式内大社(論社)/阿波国一宮(論社)/旧県社 |
| 御祭神 | 大宜都比売命(おおげつひめのみこと) 天石門別八倉比売命(あめのいわとわけやくらひめのみこと) |
| 創建 | 平安時代後期と伝わる(延長5年・西暦927年の『延喜式』に記載) |
| 例祭 | 8月8日 |
| 系列 | 阿波国一宮 |
施設情報
| 住所 | 〒779-3132 徳島県徳島市一宮町西丁237 |
|---|---|
| TEL | 088-644-0540 |
| 駐車場 | 一宮城跡の無料駐車場を利用可 |
| 最寄り駅 | JR徳島駅から徳島バス(神山線)「一の宮札所前」バス停下車すぐ |
| 公式サイト | https://www.awanavi.jp/archives/spot/2758 (阿波ナビ) |
| 見どころ | ・国指定重要文化財の本殿(寛永7年建立・三間社流造) ・極彩色の唐破風向拝彫刻 ・太鼓橋(大正三年) ・若葉神社、猿田彦神社、天神社、大己貴神社など多数の境内社 ・参道向かいの四国霊場十三番札所大日寺 |
地図
近隣の観光スポット
- 大日寺(四国八十八ヶ所霊場第十三番札所・一宮神社の旧別当寺)(徳島市)
- 一宮城跡(徳島県最大の山城・続日本100名城)(徳島市)
- 上一宮大粟神社(旧阿波国一宮・神山町)(名西郡神山町)
- 阿波史跡公園(古代の集落跡を整備した歴史公園)(徳島市)
- 気延山(一宮城跡を擁する山、ハイキングコース)(徳島市)
- 八倉比売神社(天石門別八倉比売神社の論社の一つ)(徳島市)
- 徳島市立考古資料館(阿波の古代史を学べる施設)(徳島市)
- 眉山(徳島市街を一望できる名所)(徳島市)
- 阿波おどり会館(徳島の伝統芸能・阿波おどりが体験できる)(徳島市)
- 徳島城跡・徳島中央公園(蜂須賀氏の居城跡)(徳島市)

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