八尾八幡社の創建には複数の伝承があります。
『全国神社名鑑』によれば、役小角の弟子・卜丸正位が
八尾町白木峰に金剛蔵王権現を勧請して金剛堂を開き、
行基菩薩像・聖徳太子像を安置したのが始まりとされます。
当初、白木峰の地にあった社は、
天正4年(1576年)に現在地(瀬戸山)へ遷座しました。
正保3年(1646年)には八尾瀧谷の産土神を合祀し、
八尾総産土(八尾町全体の氏神)としての性格を強めました。
明治期には社名・社格に変遷があり、
明治元年に「上皇太子宮」と改称、明治3年に
現在の「八幡社」へと改称しました。
大正13年(1924年)には郷社に列し、
現在の社殿は昭和56年(1981年)に再建されたものです。
八尾八幡社は、江戸中期以来続く
「越中八尾曳山祭」(毎年5月3日)の氏神として
全国的に知られています。境内の鳥居や手水舎には、
養蚕で栄えた八尾の歴史を反映した意匠が見られると伝わります。
- 八尾町全体(旧八尾町一帯)の氏神「八尾総産土」にあたる神社
- 江戸中期(1741年)に始まった「越中八尾曳山祭」(毎年5月3日)の氏神で、6基の絢爛豪華な曳山が町内を曳き回される
- 曳山祭で使われる曳山のうち3基は「八尾曳山展示館」で常設展示されており、祭りの時期以外でも見学できる
- 境内の鳥居・手水舎には、八尾の主産業だった養蚕(蚕)にちなんだ意匠が施されていると伝わる
- 由緒には聖徳太子信仰・金剛蔵王権現信仰(山岳信仰)が色濃く残る
- 「おわら風の盆」(毎年9月1~3日)の時期には八尾町全体が賑わい、あわせて参拝しやすい
- JR高山本線「越中八尾駅」から徒歩圏内で、諏訪町本通りなどの旧町並みと合わせて散策できる
基本データ
| 名称 | 八尾八幡社(やつおはちまんしゃ) |
|---|---|
| 別名・愛称 | 八幡社、上皇太子宮(明治期の一時期の社名) |
| 社格 | 郷社 |
| 御祭神 | 誉田別尊(ほんだわけのみこと) 大己貴命(おおなむちのみこと) |
| 創建 | 伝・舒明天皇の御代(西暦629~641年ごろ) ※現社地への遷座は天正4年(1576年) |
| 例祭 | 5月3日(越中八尾曳山祭) |
| 系列 | – |
施設情報
| 住所 | 〒939-2352 富山県富山市八尾町下新町1422 |
|---|---|
| TEL | – |
| 駐車場 | なし |
| 最寄り駅 | JR高山本線「越中八尾駅」より徒歩約15分(南へ約1km) |
| 公式サイト | https://www.toyatabi.com/yao/hatiman.html (とやたび) |
| 見どころ | ・拝殿(入母屋造)・本殿(流造、昭和56年再建) ・境内社(金剛蔵王権現の祠) ・鳥居・手水舎の養蚕モチーフの意匠 |
地図
近隣の観光スポット
- 八尾曳山展示館(越中八尾観光会館)(曳山祭で使われる曳山を常設展示)(富山市)
- 諏訪町本通り(石畳と白壁の町並みが続く「日本の道100選」の通り)(富山市)
- 聞名寺(正応3年創建の浄土真宗寺院、曳山祭の出発地点)(富山市)
- 八尾おわら資料館(「おわら風の盆」を体感できる資料館)(富山市)
- 桂樹舎和紙文庫(伝統産業「八尾和紙」の歴史を伝える施設)(富山市)
- 若宮八幡宮(養蚕の神を祀り、おわら風の盆の前夜祭が行われる神社)(富山市)


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