大名持神社(おおなもちじんじゃ)は、奈良県吉野郡吉野町河原屋に鎮座する古社で、
延喜式名神大社に列せられる格式高い式内社です。
通称「大汝宮(おおなむちのみや)」とも呼ばれます。
御祭神は大国主神の別名でもある大名持御魂神で、縁結び・国造りの大神として信仰されます。
天安3年(859年)には「大己貴神」の神階が従一位から正一位へ昇叙されており、
当時大和国で正一位に達していたのは春日大社のみで、全国的にも極めて早い昇叙でした。
延長5年(927年)成立の『延喜式』神名帳では、大和国吉野郡の名神大社として記載され、
朝廷の月次祭・相嘗祭・新嘗祭において幣帛に預かる旨が定められていました。
吉野川の右岸・妹山の南麓に鎮座し、神社下の吉野川「潮生淵(しおんだち)」には
毎年6月30日に海水が湧き出るとの伝説があり、
古くから「大汝詣り」と称して国中の人々が禊ぎに訪れました。
境内背後の妹山樹叢は1928年(昭和3年)に国の天然記念物に指定されており、
暖地性の珍しい植物が群落を形成する西日本屈指の特殊暖帯林です。
- 延喜式名神大社・旧郷社で、天安3年(859年)に正一位の神階を受けた格式ある古社
- 御祭神は大名持御魂神(大国主神の別名)・須勢理比咩命・少名彦名命の三柱
- 吉野川「潮生淵」には毎年6月30日に海水が湧き出るという不思議な伝説が伝わる
- 毎年6月30日の「大汝詣り(おおなむちまいり)」は古くからの禊ぎの信仰行事
- 背後の「妹山樹叢」は国の天然記念物・暖地性の珍しい植物が群落を形成する
- 吉野川の渓谷美を望む絶好の立地にあり、四季折々の自然が美しい
- 縁結び・国造りの神・大国主神を祀り、縁結びのご利益でも知られる
- 古代から吉野の地を守護してきた地域の総鎮守として深く崇敬されてきた
基本データ
| 名称 | 大名持神社(おおなもちじんじゃ) |
|---|---|
| 別名・愛称 | 大汝宮(おおなむちのみや) |
| 社格 | 式内社(名神大社)・旧郷社 |
| 御祭神 | 大名持御魂神(おおなもちみたまのかみ) 須勢理比咩命(すせりひめのみこと) 少名彦名命(すくなひこなのみこと) |
| 創建 | 不詳(古代の創建と伝わる) |
| 例祭 | 6月30日 大汝詣り(潮生淵の禊ぎ行事) |
| 系列 | 神社本庁 |
施設情報
| 住所 | 〒639-3102 奈良県吉野郡吉野町河原屋86 |
|---|---|
| TEL | 0746-32-2717 |
| 駐車場 | 無料駐車場あり(若干) |
| 最寄り駅 | ・近鉄吉野線「大和上市駅」より徒歩約31分(約2.4km) ・近鉄吉野線「吉野神宮駅」より徒歩約33分(約2.6km) |
| 公式サイト | https://yoshino-kankou.jp/spot/temple/000047.html (吉野ビジターズビューロー) |
| 見どころ | ・毎年6月30日の「大汝詣り」(潮生淵での禊ぎの神事) ・国の天然記念物「妹山樹叢」(暖地性植物の特殊暖帯林) ・吉野川の渓谷を見渡す絶景の境内 ・延喜式名神大社の歴史を伝える古社の静謐な佇まい |
地図
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