八所御霊神社(はっしょごりょうじんじゃ)は、
奈良県奈良市秋篠町に鎮座する神社です。
秋篠寺の南門のすぐ前に建ち、
同寺の鎮守社として歩んできました。
社伝によれば、本殿の創建は宝亀11年(780年)。
保延元年(1135年)に類焼し、同年に再建されました。
当初は「御霊神社」と称しましたが、
貞観年中(859〜877年)に
「八所御霊神社」と改称されたと伝わります。
「御霊」とは、非業の死や不慮の死を遂げ、
その怨霊が恐れられた人々の霊のことです。
平安時代、疫病や災いはそうした霊の祟りと考えられ、
手厚く祀ることで鎮めようとしました。
これを御霊信仰といいます。
当社に祀られるのは、
崇道天皇(早良親王)・伊豫親王・藤原夫人・
藤原廣嗣・橘逸勢・文室宮田麻呂・吉備大臣、
そして火雷神の八柱です。
社名の「八所」は、この八柱に由来します。
現在の本殿は三間社流造で、
室町時代の造立と言われ、奈良県の指定文化財です。
春日大社の末社である三十八所神社の本殿とよく似ており、
その旧社殿を移したものではないかとも言われています。
毎年3月1日の夜には、
かつて秋篠寺で行われていた修二月会の荘厳が、
当社の宮座によって営まれます。
九人衆で運営される宮座では、
「ショウゴンサン」と呼ばれる神体を移す神事が行われます。
秋篠寺の伎芸天像を訪ねる人が多い一帯ですが、
その門前に、これだけの由緒を持つ社が
静かに建っていることは、あまり知られていません。
- 秋篠寺の南門のすぐ前に建つ、同寺の鎮守社
- 社伝では本殿の創建は宝亀11年(780年)
- 保延元年(1135年)に類焼し、同年に再建された
- 当初は「御霊神社」と称し、貞観年中に「八所御霊神社」と改称されたと伝わる
- 非業の死を遂げた人々の霊を祀る「御霊信仰」の社
- 崇道天皇(早良親王)・伊豫親王ら八柱を祀る。社名の「八所」はこれに由来
- 現在の本殿は三間社流造で、室町時代の造立とされる
- 本殿は奈良県の指定文化財
- 春日大社末社・三十八所神社の旧社殿を移したものとも言われる
- 3月1日の夜に、宮座による「ショウゴンサン」の神事が営まれる
- 秋篠寺の伎芸天像とあわせて訪ねられる
- 近鉄大和西大寺駅からバスで「秋篠寺」下車、徒歩3分
基本データ
| 名称 | 八所御霊神社(はっしょごりょうじんじゃ) |
|---|---|
| 別名・愛称 | 御霊神社(改称前の名) |
| 社格 | 旧村社 |
| 御祭神 | 火雷神(ほのいかづちのかみ) 崇道天皇(すどうてんのう・早良親王) 伊豫親王(いよしんのう) 藤原夫人(ふじわらのふじん) 藤原廣嗣(ふじわらのひろつぐ) 橘逸勢(たちばなのはやなり) 文室宮田麻呂(ふんやのみやたまろ) 吉備大臣(きびのだいじん) |
| 創建 | 伝 宝亀11年(西暦780年) |
| 例祭 | 10月9日または10日 3月1日 ショウゴンサンの神事(宮座による) |
| 系列 | 御霊系 |
施設情報
| 住所 | 〒631-0811 奈良県奈良市秋篠町743 |
|---|---|
| TEL | – |
| 駐車場 | なし ※近隣コインパーキング等をご利用ください。 |
| 最寄り駅 | ・近鉄「大和西大寺」駅からバス「秋篠寺」下車、徒歩約3分 ・近鉄「平城」駅から徒歩約20分 |
| 公式サイト | https://narashikanko.or.jp/spot/detail_10134.html (奈良市観光協会) |
| 見どころ | ・奈良県指定文化財の本殿(三間社流造・室町時代) ・春日大社末社の旧社殿を移したとも伝わる社殿 ・八柱を祀る御霊信仰の由緒 ・秋篠寺の門前に建つ静かな境内 ・3月1日のショウゴンサンの神事 |
地図
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